top of page
​News


来月、オープンスタジオという企画展を行います。タイトルの通り、作品が今まさに生まれようとしているスタジオをお見せする内容です。既存作品だけでなく未発表の過去作、習作などを大きな空間に置いたり・貼ったり・留めたりしています。ドリンク(夕方からはワインも)を出す予定なので、僕のスタジオに遊びに来る感じで、皆様に滞在を楽しんでいただければと思います。ぜひ、ご来場お待ちしております。


日時:1月23日(木)〜1月26日(日)

場所:鎌倉A邸内スタジオ(鎌倉市浄明寺エリア、浄明寺バス停より徒歩3分ほど)

11時〜19時11時、13時、15時、17時開始の2時間入替制

※各回8名定員のため、ご希望枠の事前予約をお願いいたします。

入場料:1,000円(ドリンク代込み、夕方からワインもあります)



○ 詳細の住所は一般住居の敷地内のため、予約10日前ほどになりましたらメールにてお知らせいたします。

○ 駐車場3台あり(道が細いため大型の車は近隣駐車場にお願いします)

○ 小さなお子様をお連れの方は予約時にご連絡ください。




鎌倉にて写真展を開催いたします。近年、私の意識の中芯にある”海”に関する新作《臨海》シリーズを初披露する機会となります。まだまだ残暑の厳しい頃とはなりますが、どうぞよろしくお願いいたします。


山根晋 写真展

「杳々たり」

2024年9月5日(木)~17日(火)

ギャラリー Quadrivium Ostium

〒248-0003 神奈川県鎌倉市浄明寺5-4-32

11時~17時(水曜定休日)


本展のタイトルである「杳々(ようよう)たり」とは、空海の記述に見つけた言葉です。意味としては、遥かなさま、遠いさま、暗くてよく分からないさまを言うようですが、私としてはその意味もさることながら、「ようよう」という言葉の音の単純な響きに独特の質感を覚えました。今回のQuadrivium Ostiumでの個展は、海の波打ち際のみを撮影した新作シリーズ《臨海》を初展示いたします。私が芸術に生きるきっかけとなった海、海辺という時/空は、いまだに私にとっての芸術可能性が生起する時/空で在り続けています。ある日の早朝、波打ち際に茫然と視線を向けていると、この領域に起こる現象全体に神聖な何かと同種のものを感得したのです。当初それは形や質量を伴ったものではなく、ただ純粋な光でしかなく。かつまったくの無音でした。しかし、その神聖な何かを写真機が捉えるアナザーリアリティのなかで捉えようと撮影を重ねていくと、徐々にそれが「杳々たり」として顕れてきたのです。本展開催の縁は、古美術を収集するオーナー黒田氏との出逢いにおいて、遠く遥かな、厚みのある"時間"について憧憬を交わしたところにあります。私はそのことを黒田氏の古美術コレクションの影を撮ることで直接的に表現をしました。それが、もう一つの新作シリーズ《Past Figure》になります。そしてこれもまた、私のなかでは「杳々たり」とした何かなのです。


山根晋は写真と映像を主たるメディアとするアーティストです。カメラ特有の機能に着目し、視覚から入る自身の直接体験を、カメラが留めた実景と重ね合わせ、「質感」にこだわりマチエールのバラエティを追求することにより、美的抽象度の高い作品を制作しています。制作における着眼点は、絶え間なく目の前を移りゆく事物の連続性の領域を越えた「おおいなるもの」の断片を撮ることです。美術写真の文脈においては「観念の再生」とは異なる、其処にしか存在しない唯一性が孕む無常の「あわい」そのものを追求するもので、具象にも抽象にもあてはまらない「何か」を観る者の内に迫ってきます。この展覧会は、山根氏の作家活動の集大成として企画されました。山根晋の藝術の魅力をふんだんに味わえるまたとない機会となることでしょう。是非、多くの方に鑑賞していただきたいと思います。なお、会期中に詩人の青木萌氏をゲストスピーカーとしてお招きしトークショー行います。また、トークショーの後はレセプション・パーティを開催します。

Event【山根晋✕青木萌】トークショー

・開催日時 9/7(土)14:00〜15:00

・会場 Quadrivium Ostium

・参加費 無料

・事前申込制・先着20名


【トークショーお申し込み先】

件名「トークショー参加希望」

本文「お名前」複数の場合は連名「当日のご連絡先」を記載のメールにてお申し込みください。折返し返信します。定員に達した時点で締切ます。予めご了承ください。


Quadrivium Ostium アクセス


◆最寄り駅:【鎌倉駅(JR横須賀線、江の島電鉄)】


◆バス:鶴岡八幡宮側の【東口】【4番のりば(鎌23 鎌倉霊園正門前太刀洗ゆき/鎌24 金沢八景ゆき/鎌36 ハイランド循環)】どのバスでもご乗車いただけます。平日だと、約10~15分間隔で発車しています。

【泉水橋】バス停で下車(乗車時間約10分:お彼岸、行楽時期は渋滞あり)。


◆バス停から徒歩約5分

バスの進行方向にある【魚屋】さん前の交差点信号を渡ってください。渡ったら【右】に【川沿いを】鎌倉駅方面に戻ります。すると、川向うに【日本キリスト教団 泉水教会】の看板が見えます。教会のところまで来たら、川にかかる【虹の橋】を渡り、目の前の階段を上ってください。階段を登りきったら、さらに右手の坂道を上ると、丘上に3軒家があり一番奥の建物です。(階段がキツイ方は左手の教会裏の坂道で住宅地を迂回するルートもあります。)

バス停からは、階段62段+急坂道を上ります。ご不安な方は、駅からタクシーのご利用をおすすめします。タクシーの運転手さんには住所と「浄明寺の泉水教会の虹の橋を渡って丘の一番上まで行ってください。」とお伝えください。


◆自家用車でお越しの場合

ギャラリーの駐車場は2台までご利用いただけます。事前に車の旨をお伝えください。

「虹の橋」を渡り、泉水教会裏手の坂道を上り、カーブを曲がったらすぐ右手の道に入ってください。突き当たりの右側に階段があるところに出たら、そのまま直進して更に坂道を上ってください。(坂道入口の段差にご注意ください)道幅の狭い急カーブの急坂道のため、車体の長い大型車は曲がり切れない可能性がございます。ご不安な場合は、坂下の教会の向かい側にあるコインパーキングのご利用をおすすめします。(タクシーや宅配便のバンは上がってこれられます。)


◆アプローチ手前、表札のインターフォンを押してください。

なにかと不便なところですが、山の緑と谷戸を見下ろす景観が見どころです。

お気を付けていらしてください。ご来店をお待ちしております。


店主 黒田幸代


道に迷ったらこちらまで。080-5430-6641



GOTTA art-series 01

山根晋 写真個展

石ishi / 見えるものによって見えないものが見えてきて、見えないものによって見えるものが見えてくる。


早朝、写真機を携えて海へ歩いてゆく。日中は観光客で溢れかえる七里ヶ浜と哲学者の西田幾多郎が晩年を過ごした稲村ヶ崎のあいだ、距離にして300メートルくらいだろうか、波打ち際に小さな石が散在する場所がある。ファーストカットを想い返してみると、僕はその石たちに"存在のカタチ"のようなものを感じ取ったらしい。人間が想像し得るスケールを遥かに超えた時間をはらむ海の終わりで、波は寄せては返すことを無限に向かって繰り返している。それを直接的な因果として、"存在のカタチ"は刻々コロコロと流転する。朝陽の光はその現象を意識の版上にはっきりと刻む。またしても撮ったというよりかは撮らされた写真には、その断片でもあり全景でもあるイメージが遷った気がしている。写真は流れゆく万物を静止させることができる。それは事物に沈黙を与えるとも言えるだろう。この機能というか力が、写真の誕生から今にいたるまで写真メディアに通底している一つの根源的な本質だと僕は考えている。そして沈黙に触れたとき、包まれたとき、見えるものによって見えないものが見えてきて、見えないものによって見えるものが見えてくる。


日時:2024年6月7日(金) - 9日(日)

6月7日(金)・8日(土) 13:00~20:00

6月9日(日) 11:00~18:00

山根は全日程在廊いたします。

※ 6月6日(木)18時~21時 オープニングプレビュー(軽食等あり)


場所:GOTTA九段下

東京都千代田区九段南2-2-8 松岡九段ビル201


入場無料


協力 / 株式会社アルナ


Copyright © Shin Yamane all rights reserved.

bottom of page